しんみになってケアします

訪問介護事業所の理学療法士社員が介護についてつづります

調理実習なるもの

昨日ですね、お初でした。

 

「介護事業所の中でも比較的素人(わたし)が参加しやすい実習」

 

 

『 調理実習 』

 

 

 

弊社では何かしらテーマを設け、毎年調理をチームに分かれ調理し競い合うのですが、

今回はなんと「食材・調味料の数が限られた中での時短調理」

 

もうかなり現場を意識したとてつもなく過酷なルールが敷かれたわけです。

 

 

そんな心配もつかの間、

時短かつ品数(計9品!!)も味(おいしい!)も申し分なく、

 

「このスペシャルな方々はなんなんあだ。。。」

 

と頭真っ白脱帽状態でその日を終えたのでした。

 

 

介護はいま「身体介護」と「生活援助」に分かれ、

調理するという援助も介護に含まれるので、

この「時短で品数も少ない中での美味しいごはん」

はもう特殊能力に値するのではないだろうかと。

 

 

若い人も介護分野に参入すれば、きっと料理レベルが抜群に上がるはず、、、

 

 

今後もヘルパーさんたちの能力者具合に興味津々です。

 

お疲れさまでした。。。。。

介護は芸人の罰ゲーム??

吉本興業の問題を起こしたお笑い芸人が、

こぞって

 

「介護のボランティアをしてます!!」

 

と。

Twitterではそれに対して、

 

「介護は芸人のイメージアップのための罰ゲームではない」

 

と。

 

 

なんだかどちらも怖くなった。

イメージアップに介護の仕事を選んで

それをマスに取り上げてもらうのも怖いし、

 

それを見て「罰ゲーム」という単語が出てくる人も怖い。

 

 

イメージアップというか、

一般の心象をよくするならもっとゴミ拾いや

普段人がやらないようなものを選べばいいのに、

ここぞと介護。

 

 

介護したらイメージアップですかね??

介護は当たり前に存在するお仕事なので、

お笑い芸人の仕事も、介護の仕事も、

なにも変わらないはずです。

それを「イメージアップにつながる」

と思って行っているお笑い芸人は怖い。

 

 

あんたもいつか、介護されるかもよ??

その時に仕事してる人が、

負い目を感じながら介護してたらどう思う?

 

 

介護はそんな仕事ではない。

人が人であるがために必要な仕事です。

 

 

もっと、逆に。

 

介護のイメージアップをしていかないと。

介護という仕事

介護という仕事

2020年、東京オリンピックに熱が入るこの日本では、

同時に超高齢化社会としての社会づくりが必要とされる。

みんな知っていることなのに、その全容をみんなしらない。

 

「老後は2000万円必要だ」

「老人が老人を介護する老々介護の世の中だ」

「老人が自宅で孤独死することが増えている」

 

そんなメディアの言葉に騙されて、

いざ本当にどんな世の中が来て、

どんな問題に直面するのかわかっていない状況である。

 

 

人はみな老いていく。一人残らず年齢を重ねる。

人口統計さえ見てしまえば、

「あとどれくらいで超高齢化社会が生まれるか」

すぐ予想がつく。

 

高齢者は65歳~

後期高齢者は75歳~

 

2040年にもなると、30%の人が高齢者である。

10人いたら3人は高齢者である。

 

もう、外を出てどこをみても高齢者。 

 

75歳~の後期高齢者は、介護が必要な人が多い。

 

75~79歳で約13%(まだ少なめ)

80~84歳で約28%(倍に…)

85歳以上では約60%に!!!!

 

人生100年と言われてきているこの日本で、

残りの15年(大学卒業から40歳くらいまでを思い返してほしい)

その期間は「介護が必要になる」

のである。

 

それでも私たちは自分やその子孫が、

安心で安全な生活を送るためにお金を稼ぎ、

健康で病気のない生活を送りつつ、

 

「親や祖父母の介護をしなければならない」

 

もしくは

 

「介護サービスに頼らなければならない」

 

介護人口はどんどん減っている現状で、

本当に2040年までの超高齢化社会を生き延びていけるのか。

 

 

考えることはたくさんあるだろう。